「健康診断では”異常なし”。血液検査でも”貧血じゃない”と言われた。それなのに、朝からだるい。夕方にはめまいがする。集中力が続かず、些細なことでイライラしてしまう──」
もし、あなたがそんな不調を「年齢のせい」「更年期だから」「ただの疲れ」と片づけてきたのなら、いちど立ち止まってほしいのです。その不調の正体は、健診のヘモグロビン値には映らない”隠れ貧血”かもしれません。
この記事では、隠れ貧血を見抜くカギとなる「フェリチン」という指標、症状の見分け方、そして今日から始められる”足し算”の食事と吸収の工夫までを、科学的なエビデンスにもとづいて整理します。読み終えるころには、「なんとなくの不調」に名前と対策が見つかっているはずです。
佐藤美咲


“貧血じゃない”のに、なぜ不調が続くのか


多くの女性が経験する不調の裏に、「隠れ貧血」があります。正式には潜在性鉄欠乏(せんざいせいてつけつぼう)と呼ばれる状態です。
健康診断でチェックされる「ヘモグロビン」は、いわば血液中を”いま流通している”鉄の量です。この値が基準を下回ると「貧血」と診断されます。ところが、ヘモグロビンが正常範囲内でも、体内に蓄えられた鉄の”貯金”がすでに底をついていることがあります。この貯金の量を示すのが「フェリチン」です。
つまり隠れ貧血とは、「ヘモグロビンは正常。でもフェリチン(鉄の貯金)は枯渇している」という状態。健診では見逃されやすく、本人も「自分は貧血ではない」と思い込んでいるケースが非常に多いのです。
どれくらいの人が該当するのでしょうか。TOTONOEが栄養メソッドの中で重視しているデータでは、30〜50代女性の約4割が隠れ貧血の状態にあるとされています。さらに、月経のある女性に限れば約半数が鉄不足という推計もあります。決して珍しい話ではなく、「あなたのまわりの2人に1人」に起こりうる、ごくありふれた不調なのです。
隠れ貧血のやっかいなところは、症状がとても幅広く、しかも「いかにも貧血」という顔をしていない点にあります。
「”貧血じゃない”と言われ続けた」女性たちは、その後どう変わったのか——鉄を見直したリアルな体験談を、note版にまとめています。数値の裏にある”生活の実感”を知りたい方は、こちらもあわせてどうぞ。
👉 「”貧血じゃない”と言われ続けた──鉄を見直した女性たちの声」(note版)


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参照文献・出典
本記事は、以下の公的機関・医療機関の情報をもとに構成しています。数値や基準は目安であり、診断・検査は医療機関にご相談ください。
- 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」女性の健康と栄養について 隠れ貧血の問題(bosei-navi.mhlw.go.jp)
- 東京都「働く女性のウェルネス向上委員会」女性の不定愁訴・メンタル不調は鉄欠乏・隠れ貧血を疑って(women-wellness.metro.tokyo.lg.jp)
- きだ内科クリニック「低フェリチン(隠れ貧血)が脳の疲労とメンタル不調を招く理由」(kida-clinic.jp)
- 西梅田シティクリニック「隠れ貧血とは?鉄不足で起こる症状・原因・改善法」(nishiumeda.city-clinic.jp)
- 元八事ファミリー内科クリニック「鉄分不足とフェリチンとは?~隠れ貧血という概念について~」(motoyagoto-familyclinic.com)
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」









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