佐藤美咲










doTERRAの精油が高い3つの理由
「doTERRAの精油は他社より2〜3倍高い」——これは事実です。しかし、その価格にはきちんとした理由があります。
理由①:中間業者を排除した産地直結の調達
一般的な精油メーカーは、産地の農家→現地ブローカー→輸出業者→輸入商社→精油メーカーという多段階の流通を経ます。各段階で中間マージンが発生し、農家に渡る金額は最終価格のごくわずかです。
doTERRAはこの流通構造を根本から変えました。45か国以上の産地と直接パートナーシップを結び、農家や蒸留者から直接購入する体制を構築しています。中間業者を排除することで、農家により多くの対価が届く仕組みです。
理由②:CPTG品質テストの徹底
doTERRAの精油は「CPTG(Certified Pure Tested Grade)」と呼ばれる独自の品質基準をクリアしています。蒸留直後・製造施設到着時・ボトル充填後の計3回、ガスクロマトグラフィーや質量分析(GC-MS)による検査を実施。さらに第三者機関による独立検査も行います。
学術誌『Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis』の研究では、市販ラベンダー精油の3分の2に不純物が混入していたのに対し、doTERRA製品は最高品質と認定されています。
理由③:コ・インパクトソーシングによる産地への投資
ここが最も重要なポイントです。doTERRAは単に「良い精油を安く仕入れる」のではなく、産地のコミュニティ全体に投資しています。学校の建設、医療施設の整備、清潔な水道の敷設——こうした地域開発プロジェクトの費用が、精油の価格に含まれているのです。


コ・インパクトソーシングとは何か






コ・インパクトソーシング(Co-Impact Sourcing、以下CIS)とは、doTERRAが独自に構築した調達モデルです。発展途上地域の長期的な発展と、相互に有益なパートナーシップを目指し、4つの柱で運営されています。
柱①:公正な賃金と期日通りの支払い
中間業者を介さず、農家に直接・迅速に支払いを行います。さらに重要なのは「前払い」の仕組み。たとえばハイチのベチバー農家には、植え付けから収穫まで1年半かかる作物に対し、収穫前から代金の一部を前払いしています。これにより、農家の生活が安定し、質の高い栽培に集中できる環境が整います。
柱②:協同組合化の支援
生産者が協同組合を形成できるよう支援しています。個々の農家では弱い交渉力を、組合として強化。栽培技術の共有や品質管理の統一も組合を通じて行われます。ハイチでは5つのベチバー協同組合と連携し、品質に応じたボーナス支給制度も導入しています。
柱③:地域開発プロジェクト
doTERRA Healing Hands基金を通じて、調達地域の学校建設、医療施設整備、清潔な水道敷設、職業訓練プログラムを実施しています。2010年の設立以来、累計寄付額は5,500万ドル(約82億円)を超えました。2024年だけでも300万ドル以上(約4.5億円)を14か国で投じています。
柱④:環境責任
再生可能エネルギーの推進や環境再生型農業を支援。2024年にはケニアで1,000人以上の小規模農家に持続可能な灌漑システムを共同出資し、気候変動への適応モデルを構築しました。


フェアトレードとコ・インパクトソーシングの違い






両者の違いを整理しましょう。
| 比較項目 | フェアトレード | コ・インパクトソーシング |
|---|---|---|
| 性質 | 国際認証制度(第三者認証) | doTERRA独自の包括的調達モデル |
| 対象 | コーヒー・カカオ・綿花など広範囲 | エッセンシャルオイル原料に特化 |
| 価格保証 | 最低価格+プレミアム | 公正な価格+前払い+品質ボーナス |
| 地域支援 | プレミアム分を地域に還元 | Healing Hands基金で直接インフラ建設 |
| 品質管理 | 主に社会的基準 | CPTG品質テストと一体化 |
| 関係性 | 認証取得で取引可能 | 長期パートナーシップ(自社蒸留施設も設立) |
| 環境面 | 持続可能な農法を推奨 | 環境再生型農業+再エネ推進 |
フェアトレードが「公正な取引」を保証する制度であるのに対し、CISはそれに加えて「品質保証(CPTG)」「地域インフラ開発(Healing Hands)」「環境再生」までを統合した包括的モデルです。
つまり、CISは単なるCSR(企業の社会的責任)ではなく、CSV(共有価値の創造)——企業の利益と社会の利益を同時に追求する仕組みなのです。
doTERRAにとっては、産地が豊かになれば品質の高い原料が安定的に供給されるというメリットがあります。産地にとっては、安定した収入と地域のインフラ整備が得られます。そして消費者にとっては、世界最高品質の精油を手にしながら、その購入が社会貢献に直結するという安心感があります。この「三方良し」の構造こそが、CISの本質的な強みです。


世界7か国の産地ストーリー






doTERRAは45か国以上から250種類以上の精油原料を調達しています。その中から、特に象徴的な7か国の事例をご紹介します。
ソマリランド——フランキンセンス(乳香)
世界最高品質の乳香を産出する地域です。ボスウェリアの木から樹脂を採取する技術は数世代にわたって受け継がれてきました。CISはこの伝統技術の継承を支援するとともに、文化的に女子教育が制限される地域で、収穫者の娘たちへの教育支援を実施しています。
ブルガリア——ラベンダー・メリッサ
2015年、doTERRAはブルガリア北東部のドブリッチに自社蒸留施設「Esseterre」を設立しました。世界のラベンダー精油の大部分を供給する拠点であり、地元農家との長期契約による安定的なパートナーシップが築かれています。自社施設を持つことで、蒸留の品質管理を根本からコントロールしています。
マダガスカル(ノシ・ベ島)——イランイラン
世界最高品質のイランイラン精油を産出する島です。栽培者と蒸留者から直接購入する体制を構築し、島の経済を支える主要産業として地域の発展に貢献しています。
ハイチ——ベチバー
植え付けから収穫まで1年半かかるベチバー。doTERRAは収穫前から代金の一部を前払いし、農家の生活を安定させています。5つの協同組合と連携し、適切な植栽・収穫慣行を確保。品質に応じたボーナス支給制度も導入しました。Healing Hands基金では事務所や在庫保管倉庫の建設も支援しています。
ネパール——ウィンターグリーン
ヒマラヤの山間部で、女性たちが30kgものカゴを背負い険しい山道を往復して原料を採取しています。過酷な環境での作業にもかかわらず、以前は適正な対価を得られていませんでした。2015年の大地震後、Healing Hands基金による復興支援を開始。CISを通じて長期的・安定的な収入源を創出し、女性たちの経済的自立を支えています。
ケニア——気候適応プログラム
2024年、doTERRAは1,000人以上の小規模農家に持続可能な灌漑システムを共同出資。気候変動が農業に与える影響に対し、具体的な適応策を農家と共に実践しているモデルケースです。
インド——レモングラス
女性農家が中心的な担い手となっている地域です。CISの象徴的な事例として、女性のエンパワーメントと経済的自立の実現が報告されています。レモングラスの栽培を通じて得られる安定した収入は、子どもたちの教育費や家族の医療費に充てられています。




Healing Handsが変えた「1滴の先にある未来」
doTERRA Healing Hands基金は、2010年に501(c)(3)非営利団体として設立されました。CIS調達地域を中心に、世界各地で具体的な開発プロジェクトを展開しています。
Healing Handsの実績(数字で見る):
- 累計寄付額:5,500万ドル以上(約82億円)
- 2024年単年の寄付額:300万ドル以上(約4.5億円)
- 2024年の支援国数:14か国
- 衛生キット配布:97,000キット以上(8か国+米国28州)
- Matchプログラム(WA向け助成金):133万ドル(2024年)






つまり、doTERRAの精油を選ぶということは、単に「品質の良い精油を買う」だけではありません。産地の農家の生活を安定させ、子どもたちの教育を支え、地域のインフラ整備に貢献する——そんな「応援消費」でもあるのです。


CPTGとCIS——品質と社会貢献が1つになる
CISとCPTGは、切り離せない関係にあります。なぜなら、産地との信頼関係なくして、最高品質の精油は生まれないからです。
CISが品質を支えるメカニズム:
- 安定した収入 → 丁寧な栽培: 農家が経済的に安定すれば、短期的な利益のために品質を犠牲にする必要がなくなります
- 長期パートナーシップ → 技術蓄積: 何世代にもわたる栽培・蒸留技術が継承され、品質が向上します
- 自社蒸留施設 → 品質の根本管理: ブルガリアのEsseterre施設のように、蒸留プロセスそのものをコントロールしています
- 協同組合 → 品質の均一化: 農家同士の技術共有により、原料全体の品質レベルが底上げされます
CPTGの検査プロセス:
蒸留直後に現地で1回目の検査。製造施設到着時に2回目。ボトル充填後に3回目。さらにキラリティー(対掌性)テストで合成成分の混入を検出し、第三者機関による独立検査も行います。
この「産地→製造→ボトリング」の全工程を一貫管理できるのは、CISによる産地との深い信頼関係があってこそです。


sourcetoyou.com——あなたの精油の「顔が見える」
doTERRAは産地の透明性を追求する取り組みとして、「Source to You」というウェブサイトを運営しています。
sourcetoyou.comでは、精油のボトルに記載されたロット番号を入力するだけで、その精油がどの国の、どの農家から調達されたものかを確認できます。産地の風景や生産者のストーリー、品質検査結果まで閲覧可能です。






一般の消費者が原料の産地を確認できる精油メーカーは、世界的にもほとんどありません。これこそ、CISによる産地との直接的なつながりがあるからこそ実現できるサービスです。


よくある疑問に答えます
CISについて、よく寄せられる疑問にお答えします。
「結局、MLMだから高いだけでは?」
doTERRAがネットワークビジネス(MLM)の形態を取っていることは事実です。しかし、精油の価格はMLMの仕組みだけで決まっているわけではありません。
一般的な精油メーカーの原価構成を見ると、原料費・製造費・流通マージン・小売マージンが積み上がります。doTERRAの場合、流通マージンの代わりにCISの産地投資コストとCPTG品質テストのコストが含まれています。つまり、中間業者のマージンを削減し、その分を「品質」と「産地への投資」に振り向けているのです。
sourcetoyou.comで公開されている調達・品質データは、この透明性を裏付けています。
「本当に農家にお金が届いているの?」
doTERRAは毎年「Impact Report」を公開しており、具体的な支援額・支援内容を数字で報告しています。2024年のレポートでは、14か国で300万ドル以上の支援実績が記録されています。
また、sourcetoyou.comでは各産地の生産者情報を公開。消費者が自分の精油の「出どころ」を確認できるという透明性は、他の精油メーカーにはない特長です。
「フェアトレード認証を取得していないのはなぜ?」
フェアトレード認証は、コーヒーやカカオなどの農産物を対象とした汎用的な認証制度です。エッセンシャルオイルの原料に特化した認証としては、必ずしも最適ではありません。
doTERRAが選んだのは、既存の認証に頼るのではなく、エッセンシャルオイル産業に最適化された独自のパートナーシップモデルを構築するという道でした。品質管理(CPTG)と社会貢献(Healing Hands)を一体化することで、認証制度の枠を超えた包括的なアプローチを実現しています。
「安い精油は危険なのか?」
「安い精油=危険」と断言することはできません。ただし、品質にはばらつきがあります。
先述の研究データでは、市販ラベンダー精油の3分の2に不純物が混入していました。合成成分の添加、他の安価なオイルでの希釈、品種の偽装などが業界全体の課題として報告されています。doTERRAのCPTG検査では、こうした問題を化学分析で排除しています。
大切なのは「安いから悪い」「高いから良い」ではなく、品質の裏付けが透明に公開されているかどうかです。


今日からできる「エシカルなアロマ習慣」
CISを知った今日から、あなたのアロマ習慣は「エシカル消費」に変わります。具体的にできることを3つご紹介します。
ステップ①:sourcetoyou.comで産地を確認する
お手元のdoTERRA精油のボトル底面にあるロット番号を、sourcetoyou.comに入力してみましょう。その精油がどの国の、どんな農家から届いたものかがわかります。産地の風景や生産者のストーリーを読むと、毎日の1滴がもっと特別に感じられるはずです。
ステップ②:精油を選ぶときに「産地」を意識する
ラベンダーはブルガリア産、フランキンセンスはソマリランド産、イランイランはマダガスカル産——精油の産地を知ることで、アロマの楽しみ方が広がります。産地の気候や土壌が精油の香りや成分に影響を与えていることを意識すると、同じ精油でも違った奥深さが感じられます。
ステップ③:日常のアロマ習慣を続ける
あなたが精油を使い続けること自体が、最大の「応援消費」です。毎朝のディフューザー、入浴時のアロマバス、就寝前のラベンダー——日々の小さな習慣が、45か国以上の産地コミュニティを支えています。特別なことをする必要はありません。暮らしの中で精油を楽しむ、それだけで十分です。日々の小さな選択の積み重ねが、やがて大きな変化を生み出していきます。


あなたの「1滴」が変える未来






doTERRAの精油が他社より高い理由——それは、中間業者を排除した産地直結の調達、世界トップクラスの品質検査、そして産地のコミュニティへの投資という3つの価値が含まれているからです。
コ・インパクトソーシングは、単なる調達方法ではありません。企業と産地が共に成長する「共有価値創造(CSV)」の仕組みです。フェアトレード認証を超え、品質保証・地域開発・環境再生を一体化した、doTERRAだけの包括的なアプローチです。
あなたが毎朝ディフューザーに精油を1滴垂らすとき、そのたった1滴は——
- ソマリランドの少女の教育を支えています
- ハイチの農家の安定した暮らしを守っています
- ネパールの女性たちの自立を後押ししています
- ケニアの気候変動適応を一歩進めています
「暮らしを整える」ことは、世界を整えることにつながっています。
コ・インパクトソーシングを通じて調達された精油は、品質・倫理性・サステナビリティのすべてにおいて世界最高水準です。あなたが精油を選ぶとき、その判断基準に「産地への想い」を加えてみてください。きっと、毎日のアロマタイムがもっと深く、もっと豊かなものになるはずです。


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