学名:Chrysopogonzizanioides(L.)Roberty1960科名:イネ科
産地:インド、タヒチ、ジャワ、ハイチ
抽出部位·方法:根B水蒸気蒸留
香りの特徴:璽々しい大地とスモーキーな香りト:ベース香りの強さ濃度5ブレンドの分類:パーソニファイヤー
相性のよい精油:クラリセージ、ラベンダー、ローズ、サンダルウッド、イランイラン
芳香化学成分
セスキテルペン炭化水素類:α-アモルフェン(1.7%)、β-ベチスピレン(1.1%)、
β-グアイエン(1%)β-ペチベネン(2.6%)
セスキテルペンアルコール類:ペチセリネノール(4.8%)、ジザノール(4.6%)
クシモール(14.7%)、セリーナー6ーエン-4-オール異性体(3.2%)、αカジノール(4.1%)、オイデスモールエピ異性体1(2.7%)、オイデスモールエピ異性体2(1.9%)
ノートカトール異性体(1.4%)、トランス-イソプレンセンノール(19.1%)、ベチバーセスキテルペンイド100,4%)、ベチバーーセスキテルペノイド2(2.6%)ベチバーセスキテルペノイド(1.1%)、ベチバーセスキテルベノイド7(3.8%)バチバーセスキテルペノイド8027%)、ペチバーセスキテルペノイド10(1%)ケトン類:ジュニパーカンファー(2%)、ベチポン(1.8%)、
α-ペチボン(4%)、エビージザノン(1.9%)、
2エピージザー6(13)-エン-3-α‐オール(1.2%)
万能薬的存在のオイル
ベチバーは熱帯地域に生息するイネ科の植物です。名の由来が南インド地方のタミル語「掘り起こした根」から来ているように、ベチバーの精油は根から抽出されます。ストレスや緊張を和らげる力があり、スリランカでは「安静の油」と呼ばれるほどで体の健康を支える万能薬。サンダルウッドやフランキンセンスとともに、年を経るごとに熟成され香りに深みが増すエッセンシャルオイルです。独特な香りと保留性があり、香水の代表的な原料でもあります。
【有用性】
心高ぶった神経を落ち着かせる
大地にしっかり支えられているような香りで、感情を落ち着かせるグラウンディング効果が期待できます。トラウマやショックを癒し、良質な眠りへ誘います。
鎮静、催淫、抗うつ、抗神経障害
体極度の疲労に有用なオイル
赤血球の働きを高める作用があります。酸素を体内に運び、血流を促進して、疲労を和らげます。
消化促進、血行促進、抗真菌、鎮癒、通経、刺激(心身の働きを活性化する作用。
循環器系、赤血球生成)、抗痙攣、免疫賦活、強肝、強壮、細胞活性化
肌肌に透明感とハリを与える
ベチバーのオイルは皮膚の再生力を高めてくれます。肌に活力を与えるだけではなく、ニキビケアにも活用できます。
抗炎症、皮膚細胞の再生、発赤(部分的に温まり、皮膚が赤くなる)
その他防虫駆虫
対応する症状
切り傷、ニキビ・吹き出物、筋肉性リウマチ、血行不良、貧血、月経前症候群、更年期障害、食欲不振、関節炎、豊胸、うつ産後も含む)、スキンケア(脂性、疲労、老化、炎症)、捻挫、冷え性、ストレス、不安、不眠、筋肉痛、疲労
研究報告
結核:ベチバー・エタノール性抽出物は、結核菌の病原性と非病原性の両方を阻害することが判明し、ベチバーが結核感染症の治療に有用である可能性を示唆してい
(Saikiaetal.,2012)。
注意妊娠中は慎重に使用してください。
使用方法
芳香浴:直接ビンから香りを吸入するか、空気中に散布します。
塗布:体の一部に塗布する場合は薄めずに使用できます。ほとんどの場合、少量で十分です。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。
摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。
※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。※6歳未満の子どもには摂取させないでください。6歳以上の子どもに摂取させる必要が
ある場合は、さらに薄めて慎重に使いましょう。
沐浴:バスタブに1、2滴オイルを垂らし、入浴します。
美容:キャリアオイル20mlに2滴オイルを入れて、洗顔後のフェイシャルマッサージ用オイルとして使用できます。スプレー式容器に水とオイルを入れて顔にスプレーしてもよいでしょう。
家事:水を入れたスプレー式容器にオイルを数滴加え、イランイラン、ラベンダー、オレンジなども加えてよく混ぜます。リネン類に吹きかけると安眠が期待できます。
おすすめの活用法
ベチバーは鎮静力が高く、強い緊張や不安に対して役立ちます。また、スキンケアにもおすすめ。浸透力が高く皮下脂肪レベルにまで作用するので、妊娠線や老化した肌のケアに適しています。アロマバスやマッサージオイルにブレンドしてもリフレッシュできます。
ニキビ、吹き出物皮脂分泌を整えてさっぱり肌に
キャリアオイル20mlに4滴入れて、フェイシャルマッサージをします。ススプレー式容器に50mlの水と5滴入れて顔にスプレーしましょう。
トラウマ過去の傷を癒し自分らしさを取り戻す
オイルを2、3滴バスタブに入れて、体と心を温めます。洗面器にお湯を入れ、オイルを1、2滴垂らし、15分ほど足浴や手浴するのもおすすめです。
Column
におう顔の皮脂に要注意
古い油が酸化してくさくなるように、顔の皮脂も酸化してにおいを発しています。このにおいはできれば抑えたいものです。特に皮脂の分泌量が増える夏は、皮脂分泌を抑えるエッセンシャルオイルを使用して、におい対策をしておきましょう。
実は普通肌の人でも、スキンケアの仕方や生活習慣で脂性肌になってしまうことがあります。一般的にオイリースキンといわれる人のほとんどは、このタイプだとされています。
肌の表面は皮脂膜という薄い膜で覆われており、刺激から肌を守っています。さらに水分の蒸発を防いでうるおいをキープしたり、弱酸性の状態を保つことで雑菌が繁殖しにくい環境を整えています。しかし、過剰な皮脂が肌表面に残っていると酸化してにおいを発するだけでなく、酸化した皮脂に過敏に反応して赤みが出たり、毛穴がつまったり、吹き出物や湿疹が出ることもあります。
脂性肌になる原因には、ホルモンバランスの乱れや、偏った食事などがあげられます。スト
レスによって男性ホルモンの分泌量が増えると、皮脂の分泌が促進されてしまいます。食事面では香辛料のとりすぎに注意が必要です。ビタミンやミネラルをしっかりとり、スキンケアとともに生活習慣の見直しもしていきましょう。
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