食用として人気の天国のフルーツ
18世紀にカリブ海のバルバトスで、ポメロ(ブンタン):学名Citrusmaximaとスイートオレンジ:学名Citrussinensisの自然交配種として発見されました。
果実がブドウのように鈴なりに結実することが名前の由来。わずかな苦みとさわやかな甘みで人気があり、1830年代に「天国のシトラス」と命名され、本格的に栽培を開始しました。
ダイエット効果が期待できる
少し苦みを含んでいるのがグレープフルーツの特徴です。ヌートカトンという独自の成分が体脂肪の燃焼を増進させ、ホルモン分泌を促進させる働きがあり、ダイエットに効くという研究結果が発表されました。
【有用性】
心
明るくさわやかな気分に
沈んだ心をリフレッシュさせ、自信をとり戻させてくれます。妊娠中の不快な症状の緩和にも効果的です。
鎮静、抗うつ、高揚、交感神経の刺激
体
脂肪が気になるときに
脂肪溶解作用でリンパや血液の流れを促し、老廃物を排出。利尿や胆汁の分泌を活発にし、脂肪酸の消化・吸収を助けます。
脂肪溶解、消化促進作用、利尿、刺激、免疫、強肝、健胃、血行促進、解毒、抗菌、うっ滞除去、加温、血圧降下、強壮、防腐、消毒、腎臓、リンパ系、血管系の浄化、抗酸化、鎮痛
肌
デトックス効果に期待
リンパを刺激し体内の老廃物を排出。セルライトやむくみ対策に。保湿性やデオドラントにも優れています。
保湿、収れん、血行促進
その他
デオドラント
使用方法
芳香浴:空気中に散布してもよいでしょう。
塗布:体の一部分に塗布する場合は、薄めずに使用できます。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。
摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。
※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。6歳未満の子ともには摂取させず、6歳以上の子どもに摂取させる際は、さらに薄めて慎重に使いましょう。
おすすめの活用法
近年の研究で「痩せる香り」として注目されたグレープグルーツ。脂肪代謝促進と抗酸化作用が期待できます。その香りは、うつ状態を緩和する役割も。芳香浴や沐浴で使用すれば、心に活気を取り戻せます。さわやかな香りは、食品や化粧品、香水の成分にも活用されています。
肥満自律神経をコントロール
1日に2、3回、2、3滴を水か白湯に入れて飲みます。水か白湯120mlにオイル1滴を目安に薄めてください
むくみマッサージで揉みほぐしましょう
キャリアオイル30mlにオイル6滴ほど入れて、よくかき混ぜてください。手にとり、気になる部分に塗ってマッサージしましょう。
においデオドラント作用で嫌なにおいをオフ
スプレー式容器に水50mlとオイル5滴入れて、容器を振って混ぜます。気になる足のにおいや部屋の消臭に役立ちます。
料理の風味づけお菓子づくりからメイン料理の風味づけに
すし酢にオイルを1滴入れて、漬物にしたり、ドレッシングはもちろん、スイーツやパン、肉や魚料理の香りづけに1滴加えてください。
対応する症状
肥満、疲労、胃痛、摂食障害、食欲抑制、冷え性、肩こり、セルライト、むくみ、脂性肌、ニキビ・吹き出物、ストレス、ヒステリー、無気力、二日酔い、夏バテ、うつ、薬物中止、胆石、時差ボケ、肝臓障害、肥満、偏頭痛、月経前の緊張、ガン、便秘、月経痛、不安、メタボ、体臭、胸やけ、消化不良、のどの痛み、筋肉痛、ダイエット、リフレッシュ、リラックス
研究報告
肥満:
ラットをグレープフルーツ・オイルに1週間に3回15分間さらすと、グレープフルーツ・オイルの香りとその成分リモネンが自律神経に作用して、ラットの食欲と体重が減少することが判明した(Shenetal.,2005)。
肥満:
グレープフルーツのエッセンシャルオイルは脂肪細胞の脂肪生成を直接阻害することが判明し、グレープフルーツには抗肥満効果があることが判明した。(Hazeetal.,2010)
ガン:
年配の人に対する研究で、柑橘類の皮を摂取すると皮膚の扁平上皮ガン(SCの度合いが減り、皮の摂取量によって発ガン率が左右されるという関係が見られた。(柑橘類の皮には、d-リモネンが高濃度で含まれている)(Hakimetal.,2000)。
ガン:
臨床試験では、d-リモネン(ほとんどの柑橘系オイルに入ってる)により、末期ガン患者が安定するという反応が、何人かの患者で見られた(総計32人の患者のうち、乳ガン1件、結腸直腸ガン3件)。次に実施した乳ガン患者のみの臨床試験では、いかなる反応も見られなかった(Vigushinetal.,1998)。
交感神経系の刺激:
健康な大人がコショウやエストラゴン、フェンネル、グレープフルーツなどのエッセンシャルオイルを吸い込むと、交感神経の活動が刺激されることが判明した(Hazeetal.,2002)。
糖尿病:
ヘリクリサムおよびグレープフルーツ抽出物は、ラットのインスリン抵抗性の食事モデルにおいて、食後血糖コントロールを改善することが判明した
(dalaGarzaetal.,2013)。
中毒症:
多くの柑橘系エッセンシャルオイルに見られる一般的なテルペンであるリモネンの注射は、メタンフェタミン(METH:覚せい剤)を投与したラットの薬物使用による行動学的徴候を抑制しました。ラットの側坐核検査は、リモネンがドーパミンレベルとセロトニン受容体機能を調節することによってその効果を生み出す可能性を明らかにしました(Yun,2014)。
マダニ:
グレープフルーツのエッセンシャルオイルに含まれるヌートカトンは、4種のマダニに対して有毒であることが判明した(Flor-Weileretal.,2011)。
不安症:
グレープフルーツオイルの吸入で、大腸内視鏡検査患者の不安による腹痛を軽減するのに効果があることが判明した。(Hozumietal.,2017)。
MEMO
感情への作用もダイエット向きに
グレープフルーツは、食欲を抑制する作用から、ダイエットに役立つオイルとして、注目を集めています。そこには、グレープフルーツが感情へ働きかける作用もまた好影響を与えていると考えられています。
グレープフルーツには、愛と寛容さというベースがあります。
「体型への羞恥心」や「ダイエットへの強迫観念」「自分に対する歪んだイメージ」などのネガティブな感情を打ち消し、「自分の体が求めるものに対する尊重」や「ありのままの自分を好意的に受け入れる」という思いを抱くようサポートしてくれる作用があります。
そんなグレープフルーツの恩恵を受けて、楽しくダイエットができるでしょう。
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