【ローマンカモミール】-心をやさしく包む穏やかな癒しの香り-

シングルオイル

【ローマンカモミール】の基本情報

  • 学名:ChancintuannoodleL.)AIL1705
  • 科名:キク科
  • 産地:イギリス、ハンガリーフランス
  • 抽出部位方法:花から水蒸気蒸留
  • 香りの特徴:りんごのようなフルーティーな香り
  • ノート:ミドル香りの強さ:濃度4
  • ブレンドの分類:パーソニファイヤー
  • 相性のよい精油:ラベンダ-、ゼラニウム、クラリセージ

芳香化学成分

  • モノテルペン酸化水素:α-ピネン(6.2%)、リモネン(0.2%)
  • モノテルペンアルコール類:トランスピノカルベオール(4%)
    ケトン類:3-メチルシクロヘキサノン(1,2%)。ピノカルボン(2.6%)
  • エステル類:2-メチルプチルイソブチレート(2.8%)、アンゲリカ酸イソブチル(10.7%)、アンゲリカ酸イソアミル(6.8%)、イソアミルチグレート(11.8%)、2-メチル-2・プテンアンゲレート(1.3%)、ペンチルメタクリレート(1.3%)、メタリルアンゲレート(11.7%),ヘキシルイソプチレート(4.3%)、4-メチルアミルアンジェレート(13.5%)、イソペンチルメタクリレート(2.1%)、イソプチルイソブチレート(1.7%)
  • カルボン酸類:イソブチルメタクリレート(2%)、ブタン酸エステル(2.9%)

甘く優しい、癒やしの香り

ローマンカモミールは古代バビロニア時代から、薬草として活用されてきたハーブです。カモミールはギリシャ語で「地面のりんご」を意味し、高さ30cmほどの枝草が地を這うように成長し、花からは甘いりんごのような香りがします。

強さとやさしさを備えた精油

ローマンカモミールは、よく母親の強さとやさしさにたとえられます。
気持ちが弱ったときやお子さまのケアに適しています。またリラックス作用があり、不安やイライラ、不眠を緩和させたり、抗感染、消炎作用があるのでニキビやおできなどの皮膚のトラブルに役立ちます。

【ローマンカモミールの有用性】

心:気持ちを落ち着かせる

自律神経を安定させて、心のバランスを整えます。なぐさめて欲しいときや子どもがむずかるときに適しています。高ぶった感情を和らげます。

鎮静、抗不安、抗うつ、リラックス、快眠

体:消化器系の不調を和らげる

粘膜の炎症を抑える作用が高く、吐き気や下痢など、消化器系の不調を和らげます。婦人科系のトラブルにもやさしく作用します。

抗感染、抗菌、抗真菌、消炎、抗炎症、抗寄生虫、抗痙攣、血液浄化、鎮痛、強肝、健胃、通経、免疫調整、去たん、発汗、利尿、抗アレルギー、うっ滞除去、肝臓の毒素排泄

肌:エイジングケアにおすすめ!

老化の原因と言われている肌の糖化を防ぐ作用があるといわれています。また、アレルギー性のトラブルにも有用です。

保湿、抗炎症、消炎、毛細血管修復、瘢痕形成、皮膚軟化、抗アレルギー

その他:駆虫防虫

対応する症状

アレルギー、あざ、切り傷、筋肉緊張、神経の鎮静、神経の健康促進、下肢静止不能症候群(むずむずする足)、ニキビ・吹き出物、皮膚炎、湿疹、皮膚疾患、敏感肌、おでき、ストレス、不眠、うつ、不安、緊張、イライラ、下痢、肩こり、月経痛、冷え性、花粉症、更年期障害、くま・くすみ、シミ・シワ、関節炎、メタボ、リラックス

※注意:敏感肌の方は高濃度での使用に注意してください。使用前には必ずパッチテストをおこなってください。

【ローマンカモミール】の使用方法

芳香浴:空気中に散布してもよいでしょう。

塗布:体の一部分に塗布する場合は、薄めずに使用できます。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。敏感肌の方や子どもは、キャリアオイル10mlに1、2滴入れて薄めて使用しましょう。

摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。

※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。※6歳未満の子どもには摂取させないでください。6歳以上の子どもに摂取させる必要がある場合は、さらに薄めて慎重に使いましょう。

沐浴:バスタブにオイルを2、3滴入れて、入浴します。

美容:無香シャンプー30mlにオイルを1滴入れ、シャンプーします。

家事:水を入れたスプレー式容器に他の鎮静作用のあるオイルと一緒に数滴加えよく混ぜます。リネン類に吹きかけると安眠が期待できます。

おすすめの活用法

ローマンカモミールは作用が穏やかなので、女性や子どもをやさしく癒します。月経前や更年期のケア、子どものかんしゃく、就寝時のむずかりなどに活用してください。子どもの腹痛や歯の生え変わり時の違和感も和らげるでしょう。

生理不順:血行を促し不調にアプローチ

腹部にオイルを1滴塗り、温かいタオルをのせて温湿布をします。生理痛をやわらげる働きも。

口内炎:粘膜の炎症を抑えて痛みをやわらげる

オイル1滴を患部に塗ります。または120mlの水にオイルを1、2滴入れて少量ずつ口に含み、患部に染み渡るようにしたら吐き出します。

研究報告

不安と睡眠:

集中治療室における56人の経皮的冠動脈形成術患者を対象とした研究実験において、ラベンダー、ローマンカモミール、およびネロリのアロマセラピーブレンドは、従来の看護介入と比較して、不安を軽減し睡眠の質を改善した(Choetal.,2013)。

抗炎症作用:

カモミールオイルの化学物質であるカマズレンは、好中球(免疫系)顆粒球(顆粒を含む白血球)に含まれるロイコトリエン(炎症過程に関与するシグナル伝達化学物質)の形成を阻止することが判明した。また抗酸化作用も示した(Safayhietal.,1994)。

鎮痙作用:

ローマカモミール・エッセンシャルオイルは、試験管内で平滑筋細胞に弛緩作用を示した(Sandoretal.,2018)。

 

Column①肌の水分の80%を維持する保湿成分セラミド

肌の水分は皮脂などの脂がふたをして守っている、というイメージを持たれているかもしれませんが、肌の持つ水分の80%を維持しているのは、セラミドという保湿成分です。

洗いすぎや加齢にともない、肌にうるおいがなくなるのは、角質層にあるセラミドが減少してしまうからなのです。角質層で水分の蒸発を防ぎ、みずみずしい肌を保つためには、セラミドの働きが重要です。

角質細胞と角質細胞の間には、セラミドと水分がサンドイッチ状に重なりあって作られた層が8回くらい存在していることも明らかになっています。セラミド、皮脂、天然保湿因子のNMFを保湿の3素と呼んでいますが、セラミドが強力な保湿成分であることは円グラフからもわかると思います。

保湿作用のあるエッセンシャルオイルでサポートしましょう。

 

 

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