学名:Coryniniacitriodow(Hook.)K.D.HI&L.A.S.Johnson1995
旧学名:Eucalyptuscitriodora科名:フトモモ科
産地:ケニア、オーストラリア、ブラジル、マダガスカル、中国など
抽出部位・方法葉から水蒸気熱
香りの特徴:レモンのようなフルーティでさわやかな森林の香り
ノート:ミドル香りの強さ:濃度3
ブレンドの分類:エンハンサーイクオライザー
相性のよい精油:バジル、シダーウッド、コリアンダー、シトラス系オイル、ユーカリプタス、フランキンセンス、ゼラニウム、ラベンダーティーツリーローズマリー
芳香化学成分
アルデヒド類:シトロネラル(<80%%)
アルコール類:シトロネロール(<2096)、ゲラニオール(微量)-
トランスピノカルベオール量)、シス&トランス-pメンタン-3,8ディオール(改蔵)
フェノール類(<21%):イソプレゴール(微量)、オイゲノール(園)、クミノール(微焉)
オキサイド類(<18%):1,8シネオール(微鸞)、
リナロールオキサイド(微量)、ローズオキサイド(微量)セスキテルペン類(<15%):β-カリオフィレン(微量)
エステル類(<12%):酢酸シトロネリル(<8%)、
シトロネリルプレート(微量)、
シトロネリルシトロネル酸(微量)
古来から続く美と愛の象徴
古代から「花の中の女王」として珍重されてきました。バラが地球に登場したのは5000年以上前といわれ、紀元前の英雄伝説「ギルガメッシュ叙事詩」にも「薔薇は永「遠の命」という言葉が残されています。
幸福感を与える華やかな香り
バラの精油は実に5000種以上もの成分から構成されています。二重の花を咲かせるダマスクローズから、水蒸気蒸留で抽出されたエッセンシャルオイルをローズオットーと呼び、1kgの精油を抽出するには、約5トンの朝摘みローズが必要といわれています。
希少価値の高いオイルで、香りと作用が優れ、たった1滴でも十分な力を発揮します。抽出方法により、含有成分が異なります。スキンケアや体のトラブル解消を期待する場合は、水蒸気蒸留法のオイルを。香りを楽しむなら溶剤抽出法を選んでください。
【有用性】
心感情のバランスを取り戻す
孤独感や自信喪失、ショックなどで傷ついた心を癒します。穏やかに内面の強さを引き出し、幸せな気分になります。
鎮静、高揚、頭脳明晰化、催淫、覚醒、抗うつ、モチベーション向上
体女性の悩みをサポートする
血液浄化作用が優れ、免疫力も高めます。ホルモンバランスを調整する作用があり、女性特有の悩みにも役立ちます。
エストロゲン様抗菌、強心、強壮(神経、子宮)、細胞活性、筋肉弛緩血行促進、浄血、解毒、血圧降下、通経、解熱、抗出血、抗感染、血液の浄化、抗炎症、女性ホルモンの調整、止血
肌高いレベルで美肌を守る
血行を促し、肌を活性化させて、美肌を保ちます。特にエイジングケアに適しています。肌はもちろん、髪の悩みにも有用です。
消炎、抗炎症、収れん、止血、強壮(皮膚)、瘢痕形成、保湿、発毛促進
その他昆虫忌避
注意妊娠中の方は、慎重にお使いください。
使用方法
芳香浴:空気中に散布してもよいでしょう。
直接ビンから吸入してもよいでしょう。
塗布:体の一部分に塗布する場合は、薄めずに使用できます。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。敏感肌の方はキャリアオイルで薄めてください。
摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。
※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。
※6歳未満の子どもには摂取させないでください。6歳以上の子どもに摂取させる必要が
ある場合は、さらに薄めて慎重に使いましょう。
沐浴:バスタブにオイルを1、2滴入れて、入浴します。月経不順の緩和におすすめ。
美容:お手持ちの化粧水や乳液、クリームなどにオイルを1、2滴加えて、いつものお手入れをしてください。
おすすめの活用法
ローズには女性の魅力を最大に引き出すパワーがあります。女性特有の症状をケアするのはもちろん、女子力アップに活用ください。化粧水や乳液、クリームなどに1滴オイルをプラスすれば、優れた有用性を発揮し、肌はもちろん心まで癒されます。
エイジングケア血行不良を解消し、若々しい目もとに
毛細血管を強化し、肌の再生力を高めてくれます。化粧水や乳液などに1滴加え、シワやたるみなどのエイジングケアに役立てましょう。
体臭気になる体の臭いとお口の臭いもケア
カプセルに1滴入れて飲みます。口臭を抑えてくれるほか、汗にもバラの香気成分が働き、体臭もケアします。
歯肉炎口内を浄化して口臭対策にも
カップ1/2の水にオイルを1、2滴入れて、歯みがき後に口に含み、うがいをします。患部に染み渡るようにしてから吐き出し、数回繰り返します。
ストレス神経の緊張をほぐし頭痛などをケアする
オイルを1、2滴、こめかみ、または足裏に塗りましょう。室内に散布したり、ビンから直接香りを吸入しても有用的です。
対応する症状
喘息、慢性気管支炎、不感症、歯肉炎、単純ヘルペス、インポテンス、性欲減退、皮膚病、捻挫、潰瘍、傷、シミ・シワ、消化、月経の諸症状、頭痛、出血、感染症、創傷、肌の老化、不安、パニック、月経痛、ストレス、うつ
研究報告
不安症:ローズオイルを含む吸入と温かい足浴は、分娩の初期段階で女性の不安レベルを低下させることがわかった(Kheirkhahetal.,2014)。
不安症:月経痛を経験している女性において、ローズオイルを使ったセルフマッサージは痛みや不安を軽減するのに役立つことが判明した(Kimetal.,2011)。
鎮静作用:ローズ・オイルは、マウスで、抗不安薬ジアゼパム(精神安定剤バリウム)が示す効果とほぼ同じ、抗葛藤作用を示した。ただし、この細胞作用の仕組みは、ジアゼパムとは異なるものだった(Umezuetal.,1999)。
消化器系:ローズエッセンシャルオイルとその主成分はラットの摘出回腸(小腸の一部)を抑制することがわかっており、これはローズオイルが腹部けいれんの治療のための鎮痙薬として用できることを示唆している(Sadraeietal.,2013)。
婦人科疾患月経困難症:原発性月経困難症を患う大学生92人の女子学生を対象とした研究実験では、月経の最初の3日間、6時間毎に200mgのローズ抽出物を含むカプセルの摂取がメフェナム酸(副作用の可能性がある薬)の投与と同じくらい効果的であることが判明した(Banietal.,2014}。
生理前症候群:66人の女性を対象とした研究では、黄体期に1日2回、合計5日間、ローズオイルを使用したアロマテラピーにより、通常数値と比較して心理的、身体的、および社会的に生理前症候群の症状が改善された(Heydarietal.,2018)。
脳老化:ローズのクロロホルム抽出物は、神経性萎縮状態にあるラットの皮質ニューロンにおいて神経突起伸長活性を引き起こすことが判明した。これらの研究成果は、ローズが認知症患者に恩恵をもたらす可能性があり、神経保護作用を有することを示唆している(Awaleetal.,2011)。
老化一記憶:1ヵ月間のローズ抽出物の経口投与は、アミロイドβ誘導アルツハイマー病のラットモデルにおけるアミロイドβ関連記憶異常を覆すのはもちろん、成人のニューロン形成、海馬体積、およびシナプス適応性を増強することがわかった。これらの結果は、ローズ抽出物が記憶増強作用を有し得ることを示している(Esfandiaryetal.,2014)。
腰痛:腰痛を思う妊婦へのローズオイルの局所塗布は、プラセボ群と介入なしと比較して、痛みが大幅に減少、腰の可動域の向上を示した(Shirazietal.,2016).
麻薬中毒:ローズオイルはマウスのモルヒネ(麻薬祿物質)禁断症状を軽減する能力を示した(Abbasietal.,2013)。
てんかん発作:ローズの水性およびエタノール性抽出物は、薬物誘発てんかんモデルマウスにおいて抗けいれん作用の可能性を有することが判明した
(Hosseinietal.,2011)。
てんかん発作:扁桃体興奮てんかん発作の誘発前に雄ラットヘローズ・エッセンシャルオイルを注射すると、てんかん発作段階の進展を大幅に遅らせ、対照群と比較して興奮刺激を中和する能力を発揮した(Ramezanietal.,2008)。
Column
オイルと色の関係
自然の恵みであるオイルの性質と、太陽の光によって表れる色は、とても深いつながりがあります。色は心の言葉であり、好きな色や気になる色は、その時々の心理を反映しているといわれています。
オイルには、それぞれ対応する色があり、ローズやジャスミン、ゼラニウム、イランイラン、ラベンダー、クラリセージなどは、ピンクに対応したオイルです。ピンクはハートのチャクラに関わる色で、対応するオイルはやさしいフローラル系の香りで心を癒してくれるのが特徴です。ピンクは赤ちゃんのときにお母さんのおなかの中にいたときのような、母性を感じる安心感と無条件の愛、思いやりを表現しています。ピンクを好きな人は、幸福感や女性的な魅力にあふれ、女性であることを楽しめる人です。ただしネガティブにとらえると、愛に対する不安や傷つきやすさなどの意味もあります。自分の感情を大切に、ありのままを受け入れ、自分を愛するようにというメッセージもあります。
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