【タンジェリン】-気持ちを明るく元気にしてくれるミカンのような香り-

タンジェリンの基本情報

  • 学名:Chris reirariata Manco. 1837
  • 科名: ミカン科
  • 産地:アメリカ イタリア、ギニア、ブラジルなど
  • 抽出部位・方法:外皮から低温圧搾法
  • 香りの特徴: さわやかで甘い柑橘系
  • ノート:トップ
  • 香りの強さ:濃度3
  • ブレンドの分類:モディファイヤー、パーソニファイヤー
  • 相性のよい醤油: バジル、ベルガモット、 クラリセージ、フランキンセンス ゼラニウム、ラベンダー、ローマンカモミール

芳香化学成分

  • モノテルペン酸化水素類:ミルセン(2.7%)、リモネン(91.3%)、アーテルピネン(1.9%)

濃いオレンジの果皮が特徴

タンジェリンはマンダリンとよく比べられますが、植物学的に同一分野の近種で、成分や作用も似ています。その違いはマンダリンが果皮の色が黄色っぽいのに対して、タンジェリンは濃いオレンジ色であるということです。収穫時期もタンジェリンのほう数ヵ月早く、サイズは少し大きめで種がありません。香りは柑橘感が強いのが特徴です。

ミカンのようなやさしい香り

タンジェリンは他の柑橘類に比べてリモネンの含有量が90%以上と多く、鎮静や消化吸収促進、免疫強化、血行促進効果が期待できます。

甘ずっぱいミカンのような香りで、日本人には親しみやすく、使いやすい精油です。心を落ち着かせて、マイナス感情を取り除き、明るく、元気にしてくれます。

とても優しいエッセンシャルオイルなので、妊婦さんや子どもも使用ができます。食欲のないときや胃が弱ったときなどの症状の緩和をサポートしてくれます。

安眠に導く作用もあるので、夏バテにカを発揮するオイルでしょう。

【有用性】

心:やさしい香りで緊張をほぐす

神経系を落ち着かせる働きがあり、悲しみや怒りなどの感情を和らげ、明るく楽しい気持ちにしてくれます。

鎖静、気分向上

体:免疫系や消化器系に
食欲を増進させたり、便通を良くするなど消化器系を整える働きがあります。また、免疫力を高めて丈夫な体作りにも。

ぜん動運動促進、消化吸収促進、抗炎症、粘膜保護、免疫賦活、血行促進、抗擬固、抗菌、抗ウイルス

肌:セルライトの分解を助ける

優れた脂肪消化作用と血行を促す作用が期待できます。

体の機能を整え、体内の老廃物の排出を促すので、体がスッキリします。

セルライト分解、血行促進、脂肪消化、保水

その他

防虫

注意:原液を直接肌に塗布して、12時間以内は直射日光を避けてください。

使用方法

芳香浴:空気中に散布してもよいでしょう。直接ビンから吸入してもよいでしょう。

塗布:体の一部分に塗布する場合は、薄めずに使用できます。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。

摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。

※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。
※6歳未満の子どもには摂取させないでください。6歳以上の子どもに摂取させる必要が
ある場合は、さらに薄めて慎重に使いましょう。

沐浴:バスタブに1滴オイルを垂らし、入浴します。

美容:キャリアオイルで薄めて使うか、化粧水や乳液、クリームに1、2滴加えて使えます。

家事:デザートの風味づけや、飲み物に入れます。

おすすめの活用法

香りの吸入やマッサージによってボディの引き締めに効果が期待できます。ただ、食欲促進作用もあるので、ダイエット中の方は注意してください。優れた鎮静作用があるので、眠れない時、お部屋にディフューズすると気持ちが落ち着き安眠できます。

便秘、消化不良消化吸収促進作用で胃と腸を整える

腹部にオイルを1、2滴塗り、やさしくマッサージをします。または、カプセルに1滴入れて飲みます。

セルライト、むくみオイルマッサージで妊娠線もしっかりケア

お腹の出っ張りが気になり始める頃から、キャリアオイル15mlにオイルを1、2滴混ぜ、気になる部分に塗りやさしくマッサージをします。セルライトやむくみ、冷え、妊娠線のケアができます。

不眠オイル効果が安眠へ導く

なかなか寝つけないときは、アロマバスがおすすめです。40°C前後のお湯に3~5滴のオイルを加えて、ゆっくりと体を温めます。また、1、2滴のオイルをコットンに染み込ませて、枕元に置いてください。

対応する症状

便秘、下痢、消化不全、脂肪消化、めまい、不眠、ストレス、セルライト、肥満、保水、食欲不振、むくみ、メタボ、消化不良

研究報告

肺炎:

誘発性肺線維症のラットに水蒸気蒸留で抽出されたタンジェリンエッセンシャルオイルを経口投与すると、体重減少が抑制され、肺胞炎と肺組織の線維症の数値が有意に改善した。肺線維症に対するタンジェリンエッセンシャルオイルの効果は、フリーラジカル除去と抗酸化活性が関連していた(Zhouetal.,2012)。

Column①妊娠中でも使用できるエッセンシャルオイル

妊娠中のオイルの使用には、細心の注意が必要です。流産歴のある方や妊娠初期の使用は避けましょう。以下のオイルは安心して使用できるオイルです。部分塗布時の希釈は1~2%が適当です。大さじ1(15ml)のキャリアオイルに3~12滴となります。

妊娠中でも使用できるエッセンシャルオイル

イランイラン、オレンジ、カルダモン、クラリセージ、グレープフルーツ、プチグレン、コリアンダー、サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、ジンジャー、スペアミント、ゼラニウム、タンジェリン、ティーツリー、ディル、ネロリ、パチョリ、ブラックペッパー、フランキンセンス、ペパーミント、ベルガモット、マジョラム、マンダリン、ライム、ラベンダー、レモン、ローズ、ローズマリー、ローマンカモミール

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