【ジンジャー(生姜)】-心体を温め活力を与えてくれる スパイシーな香り-

シングルオイル

【ジンジャー(生姜)】の基本情報

  • 学名:ZingiserofficinaleRoscoe17
  • 科名:ショウガ科
  • 産地:アジア
  • 抽出部位・方法:根茎から水蒸気蒸留
  • 香りの特徴:甘くて温かなのに、スパイシーなのが特徴
  • ノート:ミドル
  • 香りの強さ:濃度4
  • ブレンドの分類:パーソニファイヤー、イクオライザー
  • 相性のよい精油:あらゆるスパイス系、柑橘系オイル

芳香化学成分

  • モノテルペン炭化水素類:カンフェン(9.9%)、α-ピネン(2.6%)、β-フェランドン(2.8%)、ミルセン(1.0%)、リモネン(1.3%)
  • セスキテルペン炭化水素類:α-ジンギベレン(30.9%)、β-セスキフェランドレン(10.6%)、アールクルクメン(6.3%)、トランス,トランスαファルネセン(5.6%)、ピサボレン(5.5%)、Yアモルフェン(1.9%)
  • アルデヒド類:ゲラニアール(4.2%)、ネラール(2.5%)
  • オキサイド類:1,8-シネオール(2.7%)

世界中で重宝されるスパイス、美しい琥珀色のオイルに

熱帯アジア地方に育つ多年草。毎年根から茎が伸びて10mほどに育ち、細い葉と白か黄色の花をつけます。

約1kgのエッセンシャルオイルを抽出するのに、乾燥したジンジャーの根茎25kg必要です。

蒸留直後はやや緑がかった薄い黄色をしていますが、時間が経つにつれ、美しい琥珀色になります。

体を温め、活力をとり戻す

昔から世界各地でスパイスや生薬として愛されてきました。中国では貿易船の船員たちが鉢ごとジンジャーを積んでいたため、壊血病(ビタミンC欠乏症)にならなかったといわれています。

消化促進や強壮、抗炎症作用、また体を温める作用が期待できます。

ジンジャーにはジンゲロールという辛味成分が含まれており、強い殺菌力や、抹消血管を拡張して血行を良くする働きを持っています。ピリッとした香りのエッセンシャルオイルは、心身ともに元気を回復させ、健康をサポートしてくれるでしょう。

【有用性】

心:記憶力や集中力がアップ

辛味のあるスパイシーな香りが頭をすっきりさせてくれます。疲れをとりたいときや頑張りたいときに。

抗うつ、刺激、頭脳明晰化、活力や愛情や勇気に作用

体:消化器系の不調に効果的

消化液の分泌を促したり、血行促進、加温などの作用があり、特に消化器系や冷えによる不調に働きかけます。

防腐、下剤、刺激、強壮、加温、血行促進、発汗、コレストロール低下、消化器系と神経系への働きかけ、消化促進、抗炎症、鎮痙

肌:消臭と防腐作用

殺菌作用が高く、魚や肉の臭みを消す働きがあります。食品の酸化を防ぐ防腐作用もあるので、食中毒対策にも。

殺菌、防腐、抗酸化、消臭作用

注意使用後3〜6時間経つまで直射日光を避けてください。繰り返し使用すると極度のアレルギー反応が起きることがあります(接触感作)。皮膚に刺激を感じることがあるので、濃度に注意して使用してください。

使用方法

芳香浴:空気中に散布してもよいでしょう。

塗布:体の一部分に使用するには、オイルとキャリアオイルを1:3の希釈率で薄めます。反射区やツボと患部、気になる部分に塗ります。

摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミ15mlにオイル1滴を目安に希釈。

※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。6歳未満の子どもには摂取させず、6歳以上の子どもに摂取させる際は、さらに薄めてください。

沐浴:バスタブに1滴オイルを垂らし、入浴します。

美容:お手持ちの化粧水や乳液、クリームなどにオイルを1、2滴加えて、いつものお手入れをしてください。

おすすめの活用法

冷えや天候によって体の節々が痛くなったとき、マッサージや温湿布などで使用しましょう。下痢や胃の不調にも効果的です。ジンジャーティーにしてゆっくり味わうのもおすすめです。

心身の不調のケアから料理のスパイス、嗜好品の香りづけまでジンジャーのエッセンシャルオイルは幅広く活用できます。

発熱せき・鼻づまりのどの痛みにも

室内に拡散して吸入します。1、2滴をコップの水に入れてうがいをするのもいいでしょう。発熱や風邪の諸症状の緩和に。

乗り物酔い持ち歩いて車内で使用しましょう

1、2滴をカプセルに入れて飲みます。ビンに鼻を近づけて直接吸入しても、症状が和らぐでしょう。

対応する症状

食欲不振、消化不良、下痢、便秘、腰痛、肩こり、むくみ、発熱、吐き気、二日酔い、乗り物酔い、風邪、アルコール依存症、無気力、疲労、こむらがえり、関節炎、骨折、カタル(粘膜の炎症)、悪寒、疝痛、うっ血、せき、痙攣、インフルエンザ、摂食障害、消化障害、感染症、記憶力、リウマチ、静脈洞炎、副鼻腔炎、のどの痛み、捻挫、月経痛、冷え性、ストレス、不安、更年期障害、メタボ、胸やけ、消化不良、鼻づまり、筋肉痛、ダイエット、リラックス

研究報告

嘔吐:

婦人科の大手術を受ける1時間前にジンジャーの根を摂取させると、対照実験の場合と比べて、吐き気と嘔吐の発生数が減った(Nanthakomonetal.,2006)。

嘔吐:

妊娠中の女性にジンジャーの根を経口投与すると、対照実験の場合と比べて、吐き気が軽くなって、嘔吐の頻度も減った(Vutyavanichetal.,2001)。

嘔吐:

婦人科の外科手術を受けた女性に治験でジンジャーの根を摂取させたところ、プラシボの場合と比べて、吐き気をもよおした人の数が減った。ジンジャーの根は、吐き気止め(嘔吐と吐き気に効く薬)であるメトクロプラミドとほぼ同じ結果を示した(Boneetal.,1990)。

関節炎:

ジンジャー・パウダーのサプリメントにより、関節炎患者の痛みと腫れが減り、筋肉疾患による痛みが治ることが判明した(Srivastavaetal.,1992)。

関節炎:

重度の関節炎を誘発させたラットにオイゲノールとジンジャーのオイルを経口投与すると、手足や関節の腫れが減ることが判明した(Sharmaetal.,1994)。

肝臓:

ジンジャー(Z.officinaleR.)エッセンシャルオイル、およびシトラール(ジンジャーエッセンシャルオイルの成分)を毎日経口投与すると、4週間アルコール性液体食を投与したマウスにおけるアルコール性脂肪肝疾患の形成に対し、予防効果を発揮した(Liuetal.,2013)。

痛み:

二重盲検プラセボ対照研究で、ジンジャーとオレンジのエッセンシャルオイルによるアロマ・マッサージは、プラセボ(オリーブオイルによるマッサージ)またはコントロール(マッサージなしの従来の治療)よりも高齢者の膝関節痛を軽減することが実証された(Yipetal.,2008)。

MEMO①自分の運命を切り開けるようサポート

「無気力」や「責任の放棄」「敗北感」などの感情が芽生えると、自分自身が存在する意味がわからなくなり、「存在感の欠如」から、深い失望を抱くようになる人も少なくないでしょう。

ジンジャーは、自分の人生にしっかりと向き合い、夢を実現できるように力を与えてくれるオイルです。

物事は自分ではどうにもならないと頑なになり、自分の不幸を他人のせいにするような深い被害者意識に働きかけ、自分の人生に責任が持てるようにあと押ししてくれます。

物事に目的と責任感を持ち、熱心に取り組むパワーがみなぎり、人生で成功するためには、全力で向き合う必要があることを教えてくれるでしょう。

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