オレガノの基本情報
- 学名:OrigahamruigureL1753
- 科名:シソ科産地:ヨーロッパ
- 抽出部位・方法葉から水蒸気蒸留
- 香りの特徴:キリッとしたハーブの香り
- ノート:ミドル
- 香りの強さ:濃度5
- ブレンドの分類:エンハンサー、イクオライザー
- 相性のよい精油:バジル、フェンネル、ゼラニウム、レモングラス
芳香化学成分
- モノテルペン炭化水素類:アーテルビネン(5.2%)、p-シメン(4.3%)、α-テルピネン(1.1%)、ミルセン(1.1%)
- モノテルペンアルコール類:リナロール(3.3%)
- セスキテルペン炭化水素類:β-ビサボレン(2.1%)、トランスカリオフィレン(1.8%)
- フェノール類:カルバクロール(74.2%)、チモール(1.3%)
「山の喜び」とよばれるハーブ
ワイルドマジョラムともよばれるオレガノ。地中海沿岸原産のシソ科の植物で、古代エジプトでも使われていました。
オレガノという名前はギリシャ語のOrosGanos(山の喜び)に由来。草丈80mmに育つ多年草で、淡紫色の花とスペード型の葉をもちます。
殺菌作用が強く、キリッとした香りが特徴です。古代ギリシャの医師ヒポクラテスは、殺菌や胃、呼吸器の障害の治療に使いました。
殺菌能力に優れた薬品のような香り
化学成分の中でもっとも殺菌力が強いフェノール類を主成分とし、抗菌活性に優れています。
また、わずかに苦みのある独特な香りは、集中力を高め、精神を安定させる働きがあります。
調味料として、イタリア、ギリシャ、メキシコ料理には欠かせない存在です。
【有用性】
心:情緒の安定に有用性を発揮
心地よい刺激をともなう香りが、精神や情緒が不安定なときに安心感を与えてくれます。心に活力をもたらすでしょう。
鎮静、刺激
体:優れた殺菌作用と抗感染力
細菌やウイルスを抑制して、免疫活性化作用も期待できるでしょう。気力を復活させ、自然治癒力を高める効果も期待できます。
風邪対策、抗菌、抗バクテリア、抗寄生虫、抗ウイルス、加温、抗真菌、抗酸化、消化促進
肌:殺菌作用で清潔な肌に
抗真菌は殺菌作用が高く、肌を清潔に保って皮膚感染を抑えます。炎症をともなう傷を癒し、シラミ対策にも有用です。
殺菌、消毒、抗炎症
オレガノの使用方法
塗布:体の一部分に使用するには、オイルとキャリアオイルを1:3もしくはさらに低い希釈度で薄めます。足裏の反射区やツボと患部に塗ります。
摂取:空のカプセルに1、2滴入れて飲むか、食品や飲み物の香りづけとして、ようじの先が濡れる程度の少量を加えてください。
※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。
6歳未満の子ともには摂取させず、6歳以上の子どもに摂取させる際は、さらに薄めてください。
家事:水約450mlにオイル10滴を加えて、拭き掃除のクリーナーとして使用できます。
オレガノのおすすめの活用法
調味料:キリっとした香りが味をひきたてる
スライスしたトマトやレタスなどの生野菜の香りづけに使いましょう。ようじの先が濡れる程度のオイルを加えるだけで、風味がよくなります。香りが強いので少量で効果的です。
水虫:優れた殺菌作用で症状を緩和
1:3の割合で薄めて1日に2、3回、足の指の間か足の爪のまわりに2、3滴塗ります。殺菌と炎症を抑える効果も期待できます。
感染症:ウイルス性の感染症対策に
オレガノオイル1:キャリアオイル3の割合で薄めてブレンドオイルを作ります。1日に数回、両足裏に2、3滴塗ります。カプセルにオイルを2、3滴入れて飲んでもいいでしょう。
風邪:症状の緩和や対策にも有用
カプセルにオイルを2、3滴入れて飲みます。1日に2、3回、コップに入れた水に2、3滴のオイルを垂らして、うがいをしてもいいでしょう。
対応する症状
風邪、せき、気管支炎、喘息、頭痛、歯痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、リウマチ、消化不良、食中毒、情緒不安定、打撲、捻挫、ニキビ・吹き出物、虫刺され、水虫、消化疾患、新陳代謝のバランス異常、ウイルス性およびバクテリア性の肺炎、生命中枢部の衰弱、喘息、肺結核、百日咳、便秘、下痢、月経痛、鼻づまり、のどの痛み
注意
妊娠中、授乳中の方、乳幼児、敏感肌の方が使用するときは十分希釈してください。肌に極度の炎症を起こすことがあるので、必ず薄めて使ってください。
研究報告
抗炎症作用:オレガノオイルは人の皮膚において炎症に関する刺激伝達経路のシグナルを変えることが判明した(Han et al.,2017)。
抗バクテリア作用:オレガノ・オイルによるMRSA抑制が見られた(Nostro et al.,2004).
抗バクテリア作用:オレガノ・オイルが、抗生物質に耐性を持つ菌株の大腸菌(学名:Staph,E.coli)、肺炎杆菌(学名:Klebsiellapneumoniae)、ピロリ菌(学名:Helicobacterpylor)を殺すことが判明した(Preuss et al.,2005)。
抗真菌作用:オレガノ・オイルの蒸気には、毛癬白癬菌に対して、殺菌効果があった(毛瘡白癬菌は、マラバルの名で知られている皮膚感染を引き起こす真菌)(Inoue et al,,2006)。
抗真菌作用:9種類のオイルをテストしたところ、クローブ続いてシナモン、オレガノ、メイス)のオイルが、毒素を生成する2種類の真菌を抑制した(Juglal et al.,2002)。
抗真菌作用:カンジダ菌(学名:Candidaalbicans)に感染させたマウスに、オリガナム・オイルかカルバクロールで薄めたオリーブオイルを食べさせたところ、30日後の生存率が80%、感染したマウスにオリーブオイルだけを食べさせたところ、10日後に全匹死んだ(Manohar et al.,2001)。
抗真菌作用:シナモン、タイム、オレガノ、クミンのオイルは、アスペルギルス属真菌によるアフラトクシン生成を抑制した(Tantaoui-Elaraki et al.,1994)。
抗寄生虫作用:ブラストシスティス属の寄生虫(学名:Blastocystishominis)感染テストで陽性であった11人の患者に対して、オレガノ・オイルを経口投与したところ、7人の胃腸の症状が改善し、8人でこの寄生虫が消えた(Force et al.,2000)。免疫活性作用:成長を遅らせた豚に、オレガノの葉と花に冷搾オレガノ・オイルをかけたものを栄養補助剤として食べさせたところ、栄養補助剤を与えられなかった対照グループの豚と比べて、成長が速くなり、死亡率が低下し、免疫細胞の数や化合物が増えた(Walter et al.,2004)。
肥満:10週間かけて高脂肪食およびカルバクロールを投与したマウスの体重増加量、内臓脂肪体重、および最終体重は、カルバクロールを含まない高脂肪食を投与したマウスよりも有意に低かった。(具体的にはカルバクロールを摂取した場合、最終体重が24%減少、体重増加が43%減少、および総内臓脂肪重量の36%減少が観察された)(Cho et al.,2012)。興味深いことに、10週間の投与期間中、食物摂取量はグループ間で同じであったが、mRNA発現は2つのグループ間で違いが出た(Cho et al.,2012)。
抗酸化作用:オレガノのエッセンシャルオイルを0.05%の割合でエキストラバージンオリーブオイルにブレンドした場合、オリーブオイルの脂質酸化プロセスを遅らせ、オリーブオイルの保存期間を延ばすことが判明した(Asensio et al.,2011)。抗真菌作用:真菌症(マイクロスポラム・カニス)の7匹の猫のうち4匹は、希釈オレガノオイルを1ヶ月間、局所塗布することで臨床的にも培養的にも症状の回復がみられた(Mugnaini et al.,2012)。
不安症:カルバクロールはタイムとオレガノに含まれるモノテルペンフェノールです。カルバクロールの経口投与はマウスにおいて抗不安様作用を発揮した(Melo et al.,2010)。
大腸炎:0.2%のタイムオイルおよび0.1%のオレガノオイルの用量での経口投与は、潰瘍性大腸炎を伴うマウスの死亡率の低下、体重増加しながらの回復を促進、また肉眼で見える程の損傷が大幅に減少したことが判明した(Bukovska et al.,2007)。
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