- 学名:Tanacetum annuum.1753
- 科名:キク科
- 産地:モロッコ、ヨーロッパ
- 抽出部位・方法:葉と花から水蒸気蒸留
- 香りの特徴:ハーブ系で甘くフルーティーな香り
- ノート:ドル香りの強さ:濃度4
- ブレンドの分類:パーソニファイヤー、モディファイヤー
- 相性のよい精油:クラリセージ、スペアミント、ゼラニウム、ラベンダーコリアンダー、サイプレス
芳香化学成分
モノテルペン炭化水素類:サビネン(21.2%)、β-ビネン(7.12%)、αーフェランドレン(5%)、パラ-シメン(5%)、ミルセン(5.5%)、α-ピネン(3%)、リモネン(27%)、r-テルピネン(1.5%)、9(15,16-ジヒドロ-15-メチレン)、ゲラニルαテルピネン(1.1%)
モノテルペンアルコール類:テルビネン-4-オール(3.1%)、ボルネオール(2.6%)
セスキテルペン酸化水素類:カマズレン(9.1%)、3,6-ジヒドロカズマレン(1.9%)、ジヒドロカマズレン(1.9%)、トランス-カリオフィレン(1.5%)、ジヒドロカマズレンC(1.5%)、ジヒドロカズマレンE(1.3%)
ケトン類:カンファー(13.9%)
花は黄色く、精油は青く
黄色い花をつけるキク科の植物ブルータンジーは、地中海に面したモロッコに自生したことからモロッコのタンジーとも呼ばれています。
黄色い花が咲くのにブルーと呼ばれているのは、藍色をしている成分カマズレンを含んでいることから。精油は鮮やかな青色をしています。
肌のトラブルに役立つ精油
ブルータンジーの成分であるカマズレンには、抗炎症、抗ヒスタミン抗アレルギー作用があり、アレルギー症状の緩和に大いに期待がもてます。また、優れた皮膚再生機能があるので、医療、美容、介護などの分野でも活躍しています。
同様にカマズレンを含むエッセンシャルオイルには、ジャーマンカモミールやヤロウがあります。
【ブルータンジーの有用性】
心:甘く豊潤な香りで気分アップ
柑橘系に含まれている芳香成分、カンファーやサビネンが豊富。
リフレッシュして、明るく前向きな気持ちになります。神経性の緊張やストレス、不安、イライラなどを和らげてくれます。
強壮、鎮静
体:低血圧による諸症状の緩和に
アレルギー症状の緩和ほか、低血圧による立ちくらみ、息切れ、目覚めが悪いといった症状にも働きかけます。筋肉痛や関節炎、リウマチなどの痛みのケアにも役立つといわれています。
鎮痛、抗菌、抗真菌、抗炎症、抗アレルギー、抗ヒスタミン、血圧上昇、ホルモン様作用、利尿、抗ウイルス
肌:日焼けした肌を鎮める
肌抗炎症作用があり、日焼けをした肌の炎症を鎮めます。また、乾燥やかゆみ、傷あとのケアにも有用です。
抗炎症、皮膚組織再生、抗ヒスタミン、抗アレルギー、抗、殺菌
対応する症状
傷、皮膚炎、やけど、アレルギー、喘息、花粉症、低血圧、腎臓疾患、筋肉痛、関節炎、リウマチ、利尿、抗痒、鎮痛、神経鎮痛、精神高揚、不安、リフレッシュ、普通肌、ストレス
注意:
- 薬と併用する際は使用前に医師にご相談ください。
- 栄養補助食品として摂取できません。
ブルータンジーの使用方法
芳香浴:
ビンから直接香りを吸入するか、空気中に散布します。
塗布:体の一部に塗布する場合は薄めずに使用できます。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。敏感肌の方はキャリアオイルで薄めて使用してください。
沐浴:
バスタブにオイルを1、2滴垂らし、入浴します。
美容:
キャリアオイルで薄めて使うか、化粧水や乳液、クリームに1滴加えて使えます。
ブルータンジーのおすすめの活用法
アレルギーを抑える作用があるので、花粉症シーズンが到来する前から、オイルを活用して備えるとよいでしょう。
また、最近では、ブルータンジーの美肌作用が注目されています。皮膚組織の再生作用があるので、スキンケアに大いに取り入れたいものです。
血圧上昇作用があるので、低血圧による立ちくらみや息切れ、目覚めや胃腸の働きの悪さを感じる方は、起床後、ティッシュやコットンに1滴オイルを落とし、ゆっくり鼻から香りを吸入しましょう。
花粉症:アレルギー症状を抑え辛い症状を緩和する
直接ビンから香りを吸入するか、1、2滴を鼻孔に塗ります。または、コットンにオイルを垂らし、マスクに装着してもよいでしょう。
アレルギー性皮膚炎:かゆみを鎮静して肌トラブルをケアする
キャリアオイル15mlに2滴入れて混ぜ合わせ、患部に塗ります。アトピー性皮膚炎などのかゆみや痛みの緩和にも有用的です。
傷・炎症:皮膚再生作用が傷や炎症を和らげる
洗顔料やボディーソープにオイルを1滴加えます。日焼けなどの炎症や傷あとのケアに役立つでしょう。入浴後の乾燥対策にもおすすめ。
研究報告
抗真菌作用:ブルータンジーオイルは、数種類の真菌で菌糸体の成長を阻害することが判明した(Greche et al.,2000)。
殺虫作用:ブルータンジーオイルは、学名Paraeumigusparvulusという種のバッタに対して殺虫性を有することが判明した(Lawrence et al.,2009)。
「エッセンシャルオイルは種類によって、値段が違うのはなぜ?」と疑問に思っている方もいるでしょう。メリッサ、ネロリやジャスミン、そしてブルータンジーなどは高価なオイルですが、ダントツはやはりローズです。5mlのエッセンシャルオイルを抽出するために1万本以上の摘みたてのバラの花びらが必要だといわれています。そうなれば、おのずと値段が高くなるのも理解できます。
高品質なオイルだから価格差が生まれるのです。必要なオイルを抽出するために必要な材料の量は、その植物によって変わります。同じ量のオイルを作るための原材料の量がオイルの価格に反映するのは、まっとうにオイルを作っているという証拠になるでしょう。
逆にすべてのオイルが同価格である場合、オイルが希釈されていたり、高濃度高品質なエッセンシャルオイルではない可能性が高いのです。
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