【フランキンセンス】-細胞に働きかけ老化から守る神秘的で甘く濃厚な香り-

シングルオイル
  • 学名:Boswellia carterri
  • 科名:カンラン科
  • 産地:エチオピア、レバノン、ソマリア、中国など
  • 抽出部位・方法:粘液や樹脂から水蒸気蒸留
  • 香りの特徴:濃厚で深いパルサムのような甘い香り
  • ノート:ベース
  • 香りの強さ:膿漑3
  • ブレンドの分類:エンハンサーイクオライザー
  • 相性のよい精油:ハーブ、シトラス、スパイス系など
  • 芳香化学成分
    モノテルペン酸化水素類:α-ビネン(39.8%)、リモネン(13.1%),α-ツジェン(8%)、ミルセン(4.2%)、サビネン(4.2%)、パラシメン(3.5%)、α-フェランドレン(2.1%)、B-ピネン(1.7%)、6-3-カレン(1.6%)、カンフェン(1.2%)
    モノテルペンアルコール類:テルビネン-4-オール(1.0%)、α-テルピネオール(0.6%)、リナロール(0.2%)
    セスキテルペン炭化水素類:β-カリオフィレン(1.8%)、B-エレメン(0.5%)
    オキサイド類:18シネオール(0.3%)
    ジテルベンアルコール類:インセンゾール(0.4%)
    エステル類:酢酸オクチル(5.4%)、酢酸インセンシル(0.2%)

レモンの香りがする樹液

樹脂が乳白色をしていることから「乳香」とも呼ばれています。

樹液を採取するために樹木に傷をつけますが、最初の樹液は不純物が混じり、時間をかけると純度が上がり、薄黄色の透明なものに変わっていきます。

それを乾燥させたものから、エッセンシャルオイルを抽出します。

貴重な「精油の王様」

紀元前より、商人たちが過酷な砂漠を横断する際に、フランキンセンス(乳香)を噛み、健康を維持していたといわれています。

当時はとても貴重で、金の値段と同等か、それ以上だったそうです。

クレオパトラをはじめ、王族たちの間で、若返りの香油として用いられていました。

【フランキンセンスの有用性】

心:高ぶった感情を抑えてくれる

成分のセスキテルペンが脳内酸素濃度を増加させ、頭をスッキリさせて、感情の高ぶりを鎮めます。集中力、思考力を高める働きも。

鎮静、抗うつ、高揚

体:細胞を活性化させる

細胞レベルでDNAの修復を促し、バランスを取ります。細胞も保護するので、老化を抑える働きも期待できます。

防腐、抗菌、細胞再生、整腸、止血、利尿、通経、去たん、鎮痛、強壮(免疫、子宮)、視力回復、抗カタル、抗がん、抗感染、消炎、抗腫瘍、免疫刺激、抗酸化、消化促進、抗炎症

肌:肌を若々しく健やかに保つ

細胞の成長を促進させる作用があり、肌の再生を促します。乾燥から肌を守り、キメの整ったハリのある肌に。

細胞成長、皮脂バランス調整、収れん

対応する症状

老化、アレルギー、虫さされ、蛇の噛み傷、気管支炎、ニキビ・吹き出物、カタル、風邪、せき、下痢、頭痛、ヘルペス、高血圧、肺炎、坐骨痛、意識覚醒、菌の感染、ストレス、緊張、扁桃腺、創傷、イボ、肌の老化、乾燥肌脂性肌、シミ、シワ、赤ら顔、傷あと、膀胱炎、生理痛、消化不良、喘息、パニック症状、興奮、不安、緊張、注意散漫、イライラ、落ちつきがない、多動、便秘、花粉症、傷、筋肉痛、腰痛、敏感肌、普通肌、集中力、リラックス

使用方法

芳香浴:空気中に散布したり、直接ビンから吸入してもよいでしょう。

フランキンセンスの成分、セスキテルペンは、血液脳関門を通り抜けるため、脳の松果体と下垂体へ酸素を供給することができます。

塗布:体の一部分に塗布する場合は、薄めずに使用できます。足裏の反射区やツボと患部に1、2滴塗ってください。

摂取:飲み物や食べ物に入れることができます。水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。                                         

※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。
※6歳未満の子どもには摂取させないでください。6歳以上の子どもに摂取させる必要がある場合は、さらに薄めて慎重に使いましょう。

沐浴:バスタブに2~4滴オイルを垂らし、入浴します。ハンドバスもおすすめです。

美容:キャリアオイル30mlに2、3滴オイルを入れて、洗顔後のフェイシャルマッサージ用オイルとして使用できます。

フランキンセンスのおすすめの活用法

瞑想したいときや心が不安定なとき、また、頑張った1日のケアに、お部屋でディフューズして、温かな香りに包まれましょう。

洗面器に熱いお湯を張り、フランキンセンスを2、3滴垂らして、その蒸気を顔に当てるフェイシャルスチームや香りを楽しみながらゆっくり入浴するのもおすすめです。

集中力アップ:頭をクリアにしてやる気を起こさせる

直接香りを吸入するか、ディフューザーに3、4滴入れて室内に散布します。入浴時に2、3滴バスタブに入れるのもおすすめです。

くすみやシワ:ピンッとハリのある陶器のような白肌に

キャリアオイル30mlに、オイルを2、3滴入れて、洗顔後にマッサージをします。顔のツボをやさしく押すのもいいでしょう。

頭痛:脳の松果体と下垂体に酸素を供給する

室内に拡散させて吸入します。または、ひたい、両方のこめかみ、後頭部及び両耳後部に直接オイルを1、2滴塗ります。

喘息:粘膜をサポートして喘息の症状を緩和する

カップに熱いお湯を入れて、オイルを1、2滴垂らします。蒸気をゆっくり、深く吸い込みましょう。

MEMO かつて、黄金と同価値として取引されていたフランキンセンス

古代ではフェイシャルパックに使われていたフランキンセンス。レモンが混ざったような木の香りがするフランキンセンスは、木の樹液である乳香、オリバナム(Olibanum)とも呼ばれています。フランキンセンスの名前は、中世のフランス語、「フランク・エンチェンツ」(本当の香り、質の高い薫香)に由来しています。オリバナムはラテン語の「オレウム・リバヌム」(レバノン産の油)からきています。
樹木を傷つけて採取される樹液は、粘着性に富んでいます。空気に触れると白濁し、凝固し始めます。採取当初の樹液は不純物を含み、黒ずんでいるものが多いのですが、時間をおいて傷をつけていくうちに、不純物がなくなり、薄黄色の透明なものに変わります。
古代から薫香を得るために、この樹液は使われていたといわれています。現代でも、中国やインドの寺院や祭壇で使用され、安らぎの芳香を放っています。
また、古代エジプト人は、女性のフェイシャルパックの原料やミイラの処理をするときにフランキンセンスを使用していました。
イエス・キリスト誕生時に、東方の三賢人が、黄金、ミルラ(没薬)とともに、フランキンセンスを贈り物として捧げた話は有名です。当時、フランキンセンスは黄金と並ぶ高価なものだったのです。
世界でもっとも高価な香水ブランドと呼ばれるオマーンのアムアージュ(Amouage)は、著名な調香師を招き、古くからアラブに伝わる香水技術を復興させました。そんな香水の主原料として、フランキンセンスが使われています。

研究報告

抗ガン作用:ボスウェル酸が前骨髄球性白血病細胞の分化を引き起こしながら、これらの細胞の成長を抑制することが発見された(Jing et al.,1992)。                       

抗ガン作用:ボスウェル酸が肝臓のガン細胞の増殖を抑えてアポトーシスを引き起こすという効果が見られた(Liu et al.,2002)。                                 

抗ガン作用:ボスウェル酸が人間の結腸ガン細胞の増殖を抑えてアポトーシスを引き起こすという効果が見られた(Liu et al.,2002)。                               

抗ガン作用:ボスウェル酸が前立腺ガン細胞のアポトーシスを誘発した(Liu et al,2008)。     

抗ガン作用:フランキンセンスのボスウェル酸が、人間の骨髄白血病細胞株で、アポトーシス(細胞死)を誘発することが判明した(Xia et al.,2005)。                       

抗ガン作用:ボスウェル酸が黒色腫(メラノーマ:皮膚色素)と繊維肉腫(結合組織のガン}の浸潤と転移を防止および抑制することが判明した(Zhao et al.,2003)。

消炎作用:フランキンセンスから取り出したトリテルピンが、マウスのTPAが誘発した炎症に対して、著しい消炎作用を示した(Banno et al.,2006)。                                   

消炎作用:生体外の研究で、フランキンセンスから採れるポスウェル酸が炎症反応に関与する数種のタンパク質の発現や活動を防ぐことが判明した。生体内の研究では、ポスウェル酸が実験的に作り出そうとした関節炎からラットを守ることが判明した(Roy et al.,2006)。             

消炎作用:ポスウェル抽出物が、人間の微小血管細胞の炎症反応関連遺伝子に作用することが判明した。さらにボスウェル抽出物が、カラギーナンで誘発したラットの足の炎症を軽減することも見られた(Roy et al.,2005)。                                   

抗ガン作用:ボスウェル酸が、マウスでは、誘発した炎症と腫瘍を減少させ、培養中の人間の白血病細胞では、DNA合成を抑制することが見られた(Huang et al.,2000).               

免疫刺激:フランキンセンスのボスウェル酸をゴマ油と一緒に使うと、TH1サイトカインを抑制しながらTH2サイトカインの効果を高め、免疫反応を調整できることが示された(Chevrier et al.,2005)。

関節炎:α‐フェランドレン(フランキンセンスオイルに含まれる)は動物モデルにおいて、抗侵害受容(痛覚遮断)作用を有することが判明した(Lima et al.,2012).                   

抗ガン作用:フランキンセンスの抽出物が人間の白血病細胞のアポトーシスを引き起こすことが判明した(Bhushan et al.,2007)。                                

抗ガン作用:クルクミン(芳香化合物)、フランキンセンスやブラックペッパーのエッセンシャルオイルに含まれるセスキテルペン類であるβ-エレメンは、卵巣においてアポトーシスを誘導し、ガン細胞の増殖を抑制するという有望な可能性について現在研究されている(Zou et al.,2013)。      

抗鬱作用:酢酸インセンソール(フランキンセンス成分)が、マウスの脳で、おそらくは感情調整経路であるTRPVレセプターを開くことが判明した(Moussaieff et al.,2008)。            

抗炎症作用:アルファピネン(フランキンセンスの成分)はTHP-1の指令に対し、炎症誘発性反応を遮断することが判明した(Zhou et al.,2004)。                          

抗炎症作用:フランキンセンス(ボスウェリア・フレアナ)の抽出物は関節軟骨の劣化に関与する前炎症性分子を阻害することが判明した(Blain et al.,2009)。

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