- 学名:Poerniculum unlgare Mill.1768
- 産地:地中海沿岸が主産地
- 抽出部位・方法:圧搾したから水蒸気蒸留
- 香りの特徴:甘くスパイシーノート:トップ、ミドル
- 香りの強さ:濃度4
- ブレンドの分類:イクオライザー、モディファイヤー
- 相性のよい精油:バジル、ゼラニウム、ラベンダ、レモン
芳香化学成分
モノテルペン炭化水素:リモネン(14.7%)、α-ピネン(6.3%)、α-フェランドレン(1.1%)
フェノール・エーテル類:トランスアネトール(67.3%),フェンコン(6.9%)、メチルチャビコール(1.2%)
夏至に花を咲かせる薬草
フェンネルは古代ローマでは強壮用として、中世ヨーロッパでは薬草として用いられていました。
古代エジプト人やローマ人は、勇気と長寿を与えると信じ、フェンネルの冠を戦士に贈ったといわれています。
夏至の頃、黄色い花が咲くことから太陽の力を宿す神聖な植物として扱われていたといいます。
豊かな香りから、中国では「茴香(ういきょめぐう)」香りを回らすという名で呼ばれています。
体内の老廃物の排出を促す
浄化作用があり、体のバランスを整え、老廃物の排出をサポートしてくれます
消化を助けてくれるので、消化不良や便秘などの解消が期待できます。
また、女性ホルモン、エストロゲンと似た働きをするフィトエストロゲン(植物性エストロゲン)が含まれているので、更年期障害などの女性の悩み解決をサポートします。
メンタル面では怒りの感情を鎮め、緊張を緩和し大らかな気持ちにさせてくれます。
サラダに使われるイタリアン・フェンネルとは種類が異なりますが、フェンネルのエッセンシャルオイルもドレッシングの香り付けとして活用できます。オリーブオイルに1滴混ぜるとよいでしょう。
【フェンネルの有用性】
心:緊張やストレスを緩和する
フェンネルのオイルは、自律神経が張りつめているとき、緊張を和らげ、ストレスを緩和してくれます。悲観や臆病などのネガティブな感情を浄化し、気持ちを向上させます。
鎮静
体:ホルモンの分泌を調整
解毒や利尿作用があり、老廃物の排出を促し、体の各機能の働きを整えます。またホルモンバランスを整え、女性特有の不調や症状を緩和します。すい臓機能を助け、交感神経や心臓血管系を刺激します。また、体液や毒素を分解し、組織を浄化してくれます。
解毒、利尿、浄化、去たん、ホルモン調整、刺激、防腐、抗痙攣、駆虫、消化促進、エストロゲン様作用、駆風
肌:収れん作用で肌のたるみ対策
フェンネルのオイルには収れん作用があり、肌を引き締めます。セルライトのケアにも役立ちます。
収れん、浄化
注意:繰り返し使用すると、接触によって極度アレルギー反応が起きることがあります(接触感作)。妊娠中やてんかん症状がある方は医師にご相談のうえ、ご使用ください。
フェンネルの使用方法
芳香浴:
空気中に散布してもよいでしょう。
塗布:
体の一部分に塗布する場合は、薄めずに使用できます。
足裏の反射区やツボか患部に1、2滴塗ってください。敏感肌の方や子どもはキャリアオイル10mlに1,2滴入れて薄めて使用しましょう。
摄取:
飲み物や食べ物に入れることができます。
水120ml、またはハチミツ15mlにオイル1滴を目安に希釈。
※米国食品医薬局(FDA)によって、摂取することが安全だと認められています。
※6歳未満の子どもには摂取させないでください。6歳以上の子どもに摂取させる必要が
ある場合は、さらに薄めて慎重に使いましょう。
沐浴:
バスタブに1滴オイルを垂らし、入浴します。
美容:
キャリアオイルで薄めて使うか、化粧水や乳液、クリームに1、2滴加えて使えます。
家事:
水を入れたスプレー式容器にオイルを数滴加えよく混ぜます。リネン類に吹きかけると安眠が期待できます。
月経前や閉経前後、不調を感じる女性は少なくありません。
女性ホルモン、エストロゲンの減少が原因といわれる更年期障害や骨粗しょう症など、その症状はさまざまです。
大豆イソフラボンは、そんなエストロゲンと似た作用を持つ成分として注目を集めていますが、フェンネルやクラリセージなど、エッセンシャルオイルにも大豆イソフラボンのような「エストロゲン様作用」を持つものがあります。
また、ローズやイランイラン、ゼラニウムなどは、ホルモンの調整作用を持っています。こういったオイルを使うことで、エストロゲン減少による症状を緩和することが期待できます。
ただし、乳がんや子宮頚がんなどを患っている方や妊娠中の方の使用は、医師に相談してください。
フェンネルのおすすめの活用法
フェンネルはお酒を飲み過ぎたときにも活用できるオイルです。芳香浴で使えば、スパイシーな香りが気分をリフレッシュさせてくれます。
また、クローブと同じように歯みがきの原料として用いられることがあるので、普段使用している歯磨き粉に1滴垂らして磨いてみるといいでしょう。
便秘:便秘+お腹に溜まったガスを排出してくれる
キャリアオイル15mlにオイルを1、2滴入れ、腹部に塗りマッサージをします。または、カプセルに入れて飲みます。便秘やお腹のはりだけでなく、消化不良や吐き気の緩和もサポートしてくれます。
肥満:余分な水分や老廃物を流出
1、2滴をカプセルに入れて飲みます。同量を両足裏に塗布してもよいでしょう。利尿作用によって肥満原因となる体内の余分な水分や老廃物の排出を促して、デトックス効果が期待できます。
自信喪失:逆境に立たされたときに勇気を与えてくれる
室内に拡散して吸入します。ディフューザーの中に3~6滴オイルを入れて散布します。眠る前、睡眠中に香りをかぐのもおすすめです。
口臭対策:フレーバードリンクでスッキリ爽やかな息に
マグカップに水またはお湯を入れ、オイルを1滴垂らして飲みます。口臭対策だけではなく、身体のバランスを整え、老廃物の排出にも役立ちます。
対応する症状
吐き気、肥満、便秘、消化不良(肝臓を助けます)、疝痛、腎臓結石、更年期障害、月経不順、月経前症候群(PMS)、むくみ、自信喪失、月経痛、くまくすみ、シミ・シワ、ニキビ・吹き出物、乾燥肌、メタボ、傷
研究報告
過敏性腸症候群:
ピルと共にクルクミンとフェンネルのエッセンシャルオイルを服用した中等度の過敏性腸症候群の症状がある患者は、プラセボを服用した患者と比較して、症状および生活の質が有意に改善された(Portincasa et al.,2016)。
抗痙攣作用:
収縮を誘発したラットの子宮で、フェンネル・オイルによって、子宮の収縮頻度と強度が減少した(Ostad et al.,2001)。
更年期障害:
閉経後の骨量減少のマウスモデルに6週間フェンネルオイルの経口投与し対照と比較したところ、フェンネルは大腿骨のミネラル密度および骨ミネラル含有量の予防に、中程度の影響を及ぼすことがわかった。これらの所見は、閉経後骨粗鬆症においてフェンネルオイルが骨量減少を予防する可能性があることを示唆している(Kim et al.,2012)。
更年期障害:
45~60歳の90人の閉経後女性を対象とした三重盲検プラセボ対照試験で、フェンネルは閉経後女性の更年期症状を軽減する作用を発揮した
(Rahimikian et al.,2017)。
せん痛:
121人の乳児を含む無作為化プラセボ対照試験で、フェンネルシードオイルが乳児のせん痛の減少に、プラセボより優れていることが判明した。
このオイルは1日4回投与され、消費量は最大12mg/kg/日のフェンネルシードオイルに制限されていた(Alexandrovich et al.,2003)。
せん痛:
ビタミンを含有するプラセボと比較した場合、ジャーマン・カモミール、フェンネル、メリッサを含有する植物治療薬を投与してから1週間以内に、母乳を飲んでいる乳児のせん痛が改善した(Savino et al.,2005)。
交感神経を刺激:
健康な大人がコショウやエストラゴン、フェンネル、グレープフルーツなどのエッセンシャルオイルを吸い込むと、交感神経の活動を刺激する効果があった(Haze et al.,2002)。
細胞:
マウスの骨髄および精子において、フェンネル・エッセンシャルオイルを経口前投与すると、シクロホスファミド(副作用を伴う重要な化学療法薬)の遺伝毒性を阻害することが判明した。これらの結果は、フェンネルが化学療法用途で補助削として使用でき、副作用を軽減することを示唆している(Tripathi et al.,2013)。
毛髪:
フェンネル抽出ジェルは、プラセボと比較した場合、軽度から中度の特発性多毛症に罹患している女性の毛髪厚を、減少させるのに有効であることがわかった(Akha et al.,2014)。
Column②成功のシンボルといわれるフェンネル
その黄色い花が太陽を思わせ、古代ギリシャでは、成功のシンボルとされてきたのがフェンネルです。オイルの抽出にも使われるその種は、スパイスとしても重宝され、料理にも使われています。むくみなどにも有用性を発揮するため、痩身作用に効果が期待されるといわれています。
※注意
繰り返し使用すると、接触によって極度アレルギー反応が起きることがあります(接触感作)。妊娠中やてんかん症状がある方は医師にご相談のうえ、ご使用ください。
当サイトで紹介しているオイルや商品のご購入について
当サイトではメディカルアロマ・ビジネスアロマ・自然療法のツールとしてdoTERRA(ドテラ)の商品をご紹介しています。
以下の記事では
- なぜdoTERRA(ドテラ)の商品なのか?
- 2つの価格とは?
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についてまとめてます。




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